カラヴィンカ タツイシ kalavinka music一粒の種から生まれるひょうたんアート \シェアする/ カラヴィンカ ミュージックについて カラヴィンカ ミュージックは、福岡市中央区舞鶴の路地奥にある築80年以上の古民家を、セルフリノベで改築したお店です。親不孝通りからほど近い場所にあります。カラヴィンカ ミュージックでは、私が20年以上に渡り買い集めてきた様々なジャンルのレコードと、ひょうたんで作ったランプやスピーカーならびに雑貨を販売しています。私のこだわりを集めた、セレクトショップです。レコードはジャズ、ダンスミュージック、レゲエ、ロックなど様々なジャンルが揃っています。ひょうたんスピーカーやランプの原料となるひょうたんは、私が糸島・二見ヶ浦の自家農園にて家族と共に精魂込めて栽培したものです。一点一点私自ら手作りで製作したスピーカーやランプを販売しています。ひょうたんスピーカーは、長時間聴いても疲れない優しい音の音色が特徴です。レコードを試聴し、直にひょうたんスピーカーの音色をお試しになることも出来ます。皆様のご来店をお待ちしています。 迦陵頻伽(カラヴィンカ)の意味 浄土曼荼羅に描かれた想像上の鳥、迦陵頻伽(カラヴィンカ)。 殻の中にいる時から鳴き出すとされ、その声は非常に美しく、 日本では芸者や花魁、美声の芸妓を指してこの名で呼ぶこともあったとされています。約10年ほど前、糸島にてひょうたんスピーカーの制作を開始した際、美しい音色で鳴って欲しいとの願いを込めてカラヴィンカの名を冠しました。 アクセス情報 お店の名前カラヴィンカ ミュージックお問い合わせ092-733-6558Mail Address 営業時間15:00〜19:00定休日火曜日・水曜日Address〒810-0073福岡市中央区舞鶴1-3-11 リフレ庵2階Websitehttp://kalavinkamusic.com カラヴィンカ タツイシの自己紹介 「自然を味方に 農のある生活を」をモットーに、自然の恩恵を実生活に取り込みつつ、都会と田舎、様々な方とのご縁をベースに活動しています。1973年 熊本県の天草に生まれ。海と山の自然豊かな環境で育てられましたこともあって、TV・ゲームなどより、山探検、釣り、物作りなどに面白さを感じた子供でした。そんな私が紆余曲折を経て「ひょうたん」に辿り着いたこれまでの物語をお話できたらと思います。 大学に進学し、音楽と出会う。 大学進学で天草から福岡に出てきて私が興味を持ったものは「音楽」。中古レコード収集にハマり、当時インターネットもない為、もっぱら海外のレコード屋からfaxでリストを取り寄せ通販していました。20歳の時、レコードを買う為に初の渡米。以後、頻繁にロス~N,Y~シカゴ~デトロイト~ニューオリンズなどレコード掘りに渡米しますが、次第にレコードから「旅」自体へと興味が移っていきます。その頃“バックパッカー”という言葉と出会い、DJ機材を売ったお金でひとり東南アジアの旅に。インターネット前夜という状況で情報もなく、バンコクで出会ったトラベラーから薦められたチェンマイに。山間部の電気が通ってない村に滞在したり、象で川を渡ったり。また、初老のドイツ人ヒッピーのおばあちゃんからラオスに行こうと誘われ、2人で国境を越えメコン川を下り古都ルアンパバーンまで一緒に旅したり。ホーチミン郊外で強盗の被害に遭いつつ、その強盗の一人と友達になったり。その後もアリゾナの砂漠からネパールの山奥まで、興味の赴くまま旅をします。25歳の時、大学の同級生と中古レコード屋をスタートさせてからは頻繁に海外へ。ヨーロッパ各国を中心に、北欧~東欧、南米など2~3か月に一度は買付けという生活が数年間続きます。結局20ヵ国以上を訪れ、音楽のみならず様々な地域の人々、文化に触れる経験をします。特に4回訪れた南米(ブラジル・チリ・アルゼンチン)での楽観的な人々との交流や、2001年N,Y滞在時に遭遇した9.11テロ、インドでの体験などが、その後の自分の方向性に大きな影響を与え、より直感的なひらめき・アイデアにフォーカスしていきます。 瓢箪との出会い ひょうたんに出逢ったのは2000年代中頃、海外買付けをしつつ、毎週末DJという生活をしていた頃です。自分でイベントを企画することも多く、2005年に福岡県うきは市の山奥にある「ibiza smoke restaurante」を貸し切ってダンスミュージックのパーティーを始めます。サウンドシステムを持ち込み爆音で朝まで踊りまくるイベントでしたが、離れの小屋を女性や子供が和める空間にし、たまたま友人が持っていた「ひょうたんスピーカー」なるものをぶら下げて静かなBGMを流しました。なかなか好評で、僕自身も彼からスピーカーを譲り受け自宅で使うようになります。音の粒子が降り注ぎ、空間全体が満たされるような柔らかい鳴りに自分もハマってしまいました。34歳、長男が生まれたのをきっかけに糸島の二見ヶ浦へ移住し、自然農でお米の栽培を始めます。また同時にひょうたんの栽培も始めスピーカーを制作、友達などを中心に口コミで広がっていきます。栽培を始めて数年経った頃、スピーカーには適さない形のひょうたんが余ってしまい、どうにか有効活用できないかと思い、押しピンで穴を開けランプを作り始めます。 Kalavinka music オープン 39歳、福岡市中央区舞鶴に格安の古民家物件(築80年)を見つけます。大工作業は素人でしたが自分で2か月かけてリノベーション。ひょうたんランプとスピーカー、中古レコード・CD、雑貨などを扱うセレクトショップ「kalavinka music」をオープン。この頃から老舗旅館や結婚式場など、ひょうたんランプによる空間装飾を多数手掛けます。また、巨大ひょうたんでスピーカーを制作、各地でLiveイベントを頻繁に行います。自宅で使ってるソーラーパネル+バッテリーを野外に持ち出し、阿蘇のストーンサークルや糸島のキャンプ場など電気が通ってない場所でもイベントを開催。大自然の中、自然エネルギーで多くの方達と生のライブ演奏を共有する素晴らしい体験をさせて頂きました。42歳、家族4人でタイ~ラオス~インドネシアを一か月かけて旅します。ウブド(バリ島)、バンコクのギャラリーでひょうたんランプの個展を開催。ラオスは約20年振り、子供達と一緒に再訪。糸島での生活も日々変化していきます。山菜採ったり素潜りで魚捕ったり、薪ストーブの生活も。元々文化的な土地柄ではありますが、ここ数年で移住者カルチャーも花開き、僕も良い刺激を頂いています。 43歳、糸かけ曼荼羅ワークショップスタート。 お寺、カフェ、障がい者施設、ヨガスタジオ、地域の文化サークル、小学校、個人宅、また企業の研修会としてなど様々な場所で開催、ご年配の方からお子さんまで老若男女ご一緒させて頂いてます。44歳、フランス・パリ「Discover the One Japanese Art」展へ参加。自宅前の耕作放棄地で育った糸島ひょうたんがパリの由緒あるマレ地区のギャラリーに展示されました。そのパリ展示がきっかけで2018年にはスイス・ジュネーブの国連本部エントランスで展示。また国内屈指の入場者数を誇る「金沢21世紀美術館」でも展示の機会を頂きました。世界平和や環境保全をテーマにした展示会で、ひょうたんという素材や細かいディティール、オーガニックな栽培方法、そしてなにより栽培から手掛けてるアートが珍しいらしく、その点を評価頂いたようです。思い返すと20歳の頃、”自給自足”のキーワードに惹かれ、おじいちゃんになったら田舎で畑をやろうと思い描いてましたが、その後の怒涛の体験が「やりたい事は徹底的にやって、やりたくない事はまったくやらない」という、ちょっとズボラで「今」にしか興味がない自分を作っているかと思います。好奇心の赴くまま、脱線の連続が今の「仕事」のスタイルに。栽培した植物でモノを作り、古本などと同じく人類の遺産である中古レコードを人から人へ共有していく。なるべく環境に負担を掛けることなく、皆が喜ぶことが収入に繋がればと思います。 カラヴィンカ タツイシの略歴 1973熊本県天草生まれ。1991天草高校卒業。ターンテーブルを入手、DJを始める。1993レコードを買いに初の渡米。1995Tower Records小倉店のオープニングスタッフとして入社。1998レコードショップTicro Marketを大学の同級生と開店。2000南米ブラジル、北欧~東欧などへ買付け。2001ニューヨーク買付中に9.11テロに遭遇。インド旅行。2008糸島へ移住、ひょうたん栽培始まる。2012古民家を改装、「kalavinka music」オープン。2015京都、大阪、東京などで展示会。2016バリ島、バンコクにて展示会。2017フランス・パリにて展示会。2018金沢21世紀美術館、スイス・ジュネーブ国連本部にて展示。 ワークショップのご案内 「糸かけ曼荼羅ワークショップ」 ” 糸かけ曼荼羅とは?”円状に釘を打った木板に、素数を使って糸を規則正しくかけていくことで生み出される立体模様のアート。もちろん制作した作品はアートオブジェとしてお持ち帰り頂けます。シュタイナー教育の中で、素数を学ぶ為に使われる糸かけ曼荼羅。直感で色を選び糸を掛けていくと浮かび上がる様々な幾何学模様。徐々に糸が重なり合うことで小さな曼荼羅宇宙が生まれます。左脳と右脳~ThinkとFeelが織りなす、美しい瞑想の時間をお過ごし下さい。 「釘と糸」だけで構成された美しい曼荼羅。数年前から糸島の障がい者施設でひょうたんランプ作りを教えるボランティアをやっておりますが、皆さんとランプ以外のモノ作りにもチャレンジしたくなり、糸かけ曼荼羅の制作に取り組みました。当初はインターネットにも詳しい作り方が載っておらず、「素数でかける」というヒントを頼りにゴソゴソやっておりましたら出来るようになり、施設の方々に教えてました。ところがSNSの連鎖もあって各方面からワークショップのご依頼を頂き、どんどんご縁が広がっていきます。僕自身も色々な模様を作っており個展も開催しましたが、ここでいう“趣味”とは「糸かけ曼荼羅」作りというより、人々に教える「ワークショップ」の事かもしれません。これまで500名以上の方と一緒に制作、90歳のおばあちゃんから5歳のお子さん、様々なハンデを抱えた方まで多くの方と出会うきっかけとなりました。なんと先日は近所の小学校にお呼び頂き3年生全員と制作したり。右脳と左脳をフル回転し、指先を駆使し糸を掛け、3~5時間掛けて完成した際の達成感。その喜びを共有できるのは僕にとってもこの上ないことです。ワークショップで人と出会い、完成を喜んでもらうことが自分の喜び=趣味に。これからも多くの方とご一緒出来ると幸いです。 内容糸18色と木板付き。作品はお持ち帰り頂けます。ご自宅でも引き続き制作可能です。仕上げまでの方法をお伝えします。一度体験すると作り方が分かるので、友人へのオリジナル・プレゼント制作にもお役立て下さい。 体験者の感想 集中する感じが心地良く、終わった後は頭もスッキリしました。パッと見は複雑だけど、構造が分かるとどんどん制作に引き込まれました。十人十色の仕上がりで、また別の色彩で作りたくなりました。神秘的で宇宙的な体験。あっという間の数時間でした。最高に楽しかった。そして本当に深い。その人が選ぶ色(道)により見え方(人生)が全然違う。細部に意識が寄り過ぎて糸を掛け間違えたり、逆に全体を俯瞰できるとスイスイ進んだり、まるで人生の樣って思いました。 「ひょうたんランプ作りワークショップ」 糸島二見ヶ浦で無農薬栽培したひょうたんを使ったランプ作り。様々な形、大きさのひょうたんからお気に入りをお選びいただき、押しピン、キリなどで穴を開けていきます。穏やかな気分に誘う、瞑想的なモノ作りの時間。是非、世界に一つだけのひょうたんランプを♪ 瓢箪(ひょうたん)について 人類が使った最も古い道具で、人類最古の栽培植物とされる”ひょうたん”。ひょうたんが水筒になることに気付き、水を携帯出来るようになった為に人類がアフリカから移動していったのではないかと推測されています。世界各地で生活用品から楽器まで約250種類の用途で親しまれたひょうたんですが、プラスチックの登場で廃れてしまったようです。数万年に渡って命を繋ぎ、自分に巡ってきたひょうたんの種。この現代に面白い形で再生できればという想いから、スピーカーからランプ、最近はバッグまで制作しています。約10年前から糸島二見ヶ浦の自宅農園でひょうたんを無農薬栽培。一粒の種から一年の歳月を費やし、ひとつひとつ丁寧な手作業によって制作しています。自宅農園といっても元々は他人の耕作放棄地。役所で土地台帳を調べ、持ち主に連絡を取り、草刈りをする代わりにタダでお借りしています。20年近く放置され、荒れ放題のジャングルと化した土地を畑として再生するのは労力が要りましたが、毎年自家採取で種を取り、ここ糸島の地でひょうたん達が命を繋いでいます。ネイティブ・ハワイアンの間では、ひょうたんの中に「希望」が詰まってるとされ、フラを踊る際にも楽器として使われてきました。 そんなひょうたんを共振させ音を増幅させたスピーカー。天から降り注ぐような独特な音の鳴りで、30店舗以上のお店や海外などでもご愛用頂いてます。また、血が通った人肌のように暖かく透けるひょうたんランプも、完全な一点モノとしてプレゼントなどにお選び頂く方も増えています。日々の忙しい生活の中、ひょうたんランプ&スピーカーがあることで、少しでもリラックスした自分の時間を過ごしてもらえると幸いです♪ 音楽を皆で共有するDJという役割 趣味というより、こちらも完全なライフワークですがDJとしても20年以上活動しており、日本各地のコアな野外フェスから無人島、バンコクのクラブまで様々なシチュエーションでプレイさせて頂きました。2000年前半~中頃、当時レイブと呼ばれた野外パーティーにDJとして参加、九州~日本各地の面白い仲間と繋がります。2015年〜2018年、博多のリゾートホテル「With The Style」の専属DJとして、毎週末一人で6時間ほどプレイ。毎週末多くのお客様で賑わうバーですが、ターンテーブル2台とDJミキサー、数百枚のレコードに託す6時間の旅はあっという間で、丸3年間DJさせて頂きました。2017年に、2枚の選曲したCDをリリース。一枚はSunset Liveでお馴染みの糸島の老舗カフェ「サンセット」の依頼で店内BGMを選曲、CDとしてサンセット店舗などで販売しています。もう一枚は、福島県で開催されるラビラビ主催のチャリティーイベント“福-fukujitsu-日”の会場で流れる音楽を担当。3.11にリリースされたCDは福島の子供達への募金も兼ねています。これまで「音楽」「祭」の無い文明は存在してませんが、レコード=記録であり、人間の喜怒哀楽=人間の文化そのものを残したものがレコード盤だと思います。今後も人間に必要不可欠な音楽を様々な形で共有・サポート出来たらと思います。