大学進学で天草から福岡に出てきて私が興味を持ったものは「音楽」。
中古レコード収集にハマり、当時インターネットもない為、もっぱら海外のレコード屋からfaxでリストを取り寄せ通販していました。
20歳の時、レコードを買う為に初の渡米。
以後、頻繁にロス~N,Y~シカゴ~デトロイト~ニューオリンズなどレコード掘りに渡米しますが、次第にレコードから「旅」自体へと興味が移っていきます。
その頃“バックパッカー”という言葉と出会い、DJ機材を売ったお金でひとり東南アジアの旅に。インターネット前夜という状況で情報もなく、バンコクで出会ったトラベラーから薦められたチェンマイに。
山間部の電気が通ってない村に滞在したり、象で川を渡ったり。
また、初老のドイツ人ヒッピーのおばあちゃんからラオスに行こうと誘われ、2人で国境を越えメコン川を下り古都ルアンパバーンまで一緒に旅したり。
ホーチミン郊外で強盗の被害に遭いつつ、その強盗の一人と友達になったり。
その後もアリゾナの砂漠からネパールの山奥まで、興味の赴くまま旅をします。
25歳の時、大学の同級生と中古レコード屋をスタートさせてからは頻繁に海外へ。
ヨーロッパ各国を中心に、北欧~東欧、南米など2~3か月に一度は買付けという生活が数年間続きます。結局20ヵ国以上を訪れ、音楽のみならず様々な地域の人々、文化に触れる経験をします。
特に4回訪れた南米(ブラジル・チリ・アルゼンチン)での楽観的な人々との交流や、2001年N,Y滞在時に遭遇した9.11テロ、インドでの体験などが、その後の自分の方向性に大きな影響を与え、より直感的なひらめき・アイデアにフォーカスしていきます。