楠の木が青々と茂る護国神社を背にして、大通り(202号線)から閑静な住宅街の方へ入ると、目の前に自転車だとちょっと躊躇するような坂道が見えます。
でもそのまま気にせずにその坂道をぐいぐい進んでいくと、民家のような、アトリエのような隠れ家感満載の味わいある建物が目の前に現れます。
それが『アトリエてらた』です。
瀬下黄太の父親で画家だった寺田健一郎画伯がアトリエ兼住居として使っていた建物を改装しカフェ&Barとして2011年にオープンしました。
鉄製の手すりが付いた階段を登り、ドアを開け店内に入ると、画伯が描いたと思われる巨大な壁画がお出迎えしてくれます。
店内を見渡すと、寺田健一郎画伯の仲間を中心に福岡の様々なジャンルの文化人が集まるサロンのような役割を担っていた当時の雰囲気をそのまま今に伝える、その場に身を置いているだけで心落ち着く、心地良い空間が広がっています。
アトリエてらたの名物は、その空間に身を置いて食べる絶品カレーです。
その名も『ヤッホーカレー』
インスタ映えという言葉に背を向けるがごとく、見た目に派手さはありません。
でも。一口食べると、幸せが口の中に広がります。
何種類のスパイスが使われているのか検討もつきませんが、奥深い味わいがする絶品カレーです。ぜひ訪ねてご賞味あれ。
体の細胞一個一個が喜びます。
そうそう、他のメニューもどれも美味しいのでオススメです。
脇役にも手抜きはありません。
例えば、ビールに付いてくるおつまみのナッツ。一つ一つのカシューナッツがとにかく丸々していて美味しいのです。ナッツ好きには堪りません。
何処のナッツか気になる方は店主に尋ねてみて下さい。教えてくれると思います。僕は聞いてからというもの、そのお店に行くと必ず同じナッツを買い求めるようになりました。