Koyama Coffeeの開業は2012年6月ですが、父が1973年から続けている珈琲ひいらぎの営業スタイルを基本としています。
しかしながら、一番大切だと思っていることはご来店していただいたお客様が幸せな気分なったり、すっきりした気分になって満足して帰っていただくことです。
この店でほっとしたり、気分を入れ替えたり、楽しい話をしたり、悩んでいる話をしたりなど、様々。
都会のビルの雑貨屋の奥でそんな場所があればいいなと。
雑貨屋を通り過ぎていくとそこには一枚板の長いカウンターがあって、その木が自然のぬくもりを与えて気持ちを落ち着かせてくれます。
このカウンターは私が木材問屋まで探しに行って、自分で研磨し、愛情を注いだカウンターです。
そのカウンターの上には季節の花々が生けてあり、都会の真ん中で季節の移ろいを感じることができる店内になっています。椅子については、お客様がゆったり座れるように肘が付いているものを選んでいます。
静かに聞こえてくるのはコーヒーミルの音と静かに流れるバロックミュージックとアロマの香り。いつの間にか心安らかな気分になってもらえると嬉しく思います。
珈琲豆の焙煎は長年信頼している方に炭火焙煎を依頼しています。
炭火焙煎は遠赤外線効果で豆の中心まで均等に焼けるのが特徴で渋みの原因となる渋皮もきれいに焼くことができます。
そのため後味がすっきりとするものになっています。そんな特別な豆を贅沢にたくさん使い、毎注文ごとにお客様の前で一杯ずつ丁寧に淹れることを流儀としています。
またコーヒーカップでもお客様が楽しんでもらえるように少しずつ買い足しています。
フィンランド旅行の際にアンティークショップで手に入れた1970年代のカップや、父親から借りたウェッジウッドの1970年代のカップ、有田焼源右衛門、長崎の波佐見焼の白山陶器など幅広く揃えています。
珈琲専門店ですが、インドやスリランカの紅茶も用意していて紅茶好きにも来店してもらえるようにしています。
また、父の実家の宇治の抹茶を点ててもいます。